「あんっ!」
敏感なところを触れられた里香の反応は、声でも身体でもわかりやすかった。
ツンと張りの良い乳首を摘みあげるだけで、里香は僕の股の上に座ったまま、恥ずかしげも無く感じて見せる。
細めに整った肢体がプルプルと震え、顔が恥辱と快感に歪む。
「や……! だから、そこばっかりはやめてって……ひゃん! あん!」
少しばかり抵抗する素振りを見せても、やたら感度の良いらしい乳首を摘むだけで、里香はあられもなく嬌声を上げてしまう。
……これは、もしかして遂に、里香の弱点を見つけてしまったのかな?
そう思った僕は、普段尻に敷かれている時に溜まっていた鬱憤を、出来るだけ里香の乳首を使って晴らしてしまうことにした。
多少気は咎めたが、まぁ、里香も悦んでくれているだし、乳首を傷つけない程度に楽しめばいい。
「……里香、もしも本当に痛かったら、その時はすぐに言ってくれよ?」
色ボケした頭で里香にそう言った僕は、今度は両手の親指と人差し指を使って、里香の両乳首を愛撫し始めた。
出来るだけ左右交互になるように、クニッ、グニッと、リズミカルに乳首の弾力を楽しむ。
「やあっ……両方ともギュッってしちゃやだぁ……! 感じすぎちゃ、あっ!」
要は、乳首をごく軽く潰すようにして遊んでいるのだ。里香の感想と、適度な乳首の海綿体の弾力性が、僕の指も楽しませてくれた。
「里香が乳首で感じすぎるとどうなるのか、俺見てみたいな」
僕はそんなアホみたいなことを里香の耳元で囁くのと同時に、ギュウウウゥゥッと、右手の親指と人差し指で捕らえている乳首に力を込めた。
「バッ、バカ! そんなに摘んだらぁ……!!……ッ!」
決して乳首は潰れはしない程度の痛みを伴った愛撫は、里香にとっては悪くない、刺激的の快感をもたらしているようだ。
「ほら、これくらいならまだ大丈夫だよ」
現に、里香の顔は紅潮し、涙ぐんでさえいる。それでもなお、乳首をギュウウウゥゥッとされて気持ちいいと感じているのだ。
里香は為す術もなく、自分にとって大切な部分が好きに弄られていることと、それから生まれる快感に耐えるしかなかった。
僕は更に、左手の親指と人差し指で捕らえている乳首にも力を込めて、右手と同じようにギュウウウゥゥッと乳首を摘みあげた。
「ばか、この……へんたい! どうし、て……ちくびばっか、り……ひゃああん!」
両方の乳首を、僕に文字通り掌握されてみっともない程に快感に喘ぎ悶える里香の様子は、僕の目から見ても背徳的な感じがした。
それと同時に、今までも何度か抱いてきた、とある感慨も湧いてきた。
――里香も所詮はただの女の子なんだし、そうであることが僕にとっても里香にとっても幸せだ――。
そういうことは、二人で揃って退院した後、一緒に学校に行ったり、遊んだり、身体を重ねた後の事後の時にも感じたことだが、
今こういう時に感じることではないような気がして、自分の思考法に苦笑した。
さぁ、そんなことより、今はどうしたら里香をもっと感じさせられるかが問題だ。
里香にいっぱい気持ちよくなってもらったら、今度は、ずっとお預けを喰らっている形になっている、股の間の愚息を彼女に鎮めてもらわなくちゃいけない。
そう思って、僕は一度、里香の両乳首から手を離した。もちろん、かなり出来上がってきた里香に対するインターバルの意味もある。
「はぁ……はぁ……」
一時的に責めが軽減された里香であったが、あれだけ局所的に昂ぶった熱は抑えられないと見える。
局所的……? 
目の前に写る赤く充血した二つの突起に対して、僕にまだ何か出来ることはあるだろうか?
そこまで考え、乳首という物の本来の用途を思い出した僕は、野性的な勢いを抑えきれずに、
向かって左にある里香の乳首に自分の口を吸い付けていった。
実は、そういうことをしたことは今までほとんど無く、だからこそ双方にとって色々な意味で新鮮なのだが。
「!?  はあ、はぁんっ!  やだ!ゆいち、そんなことしちゃ……!」
僕はその里香の戸惑いの声を右耳の上の方から聞きながらも、しかし里香の乳をしゃぶることはやめなかった。
「ひぁぁっ、あん……!!」
前歯で里香の乳首を軽くコリコリと転がしながら、舌先で執拗に舐めまくる。
僕にとっては、心底夢心地というものだ。
「わ、わたし……ゆういちに、おっぱいしゃぶられてるよぉ……! ふぁぁん!」
里香の声音から戸惑いの色が徐々に薄れ、今度は、僕に乳を吸われているという現状をしっかり認識して、
それで精神的にも快感を強く感じているようだった。
事実上、里香はもうイキかけている。
そろそろ、いっそで潮を吹かせるくらいに気持ちよくなってもらいたい。
僕は、それまでしゃぶるような感じだった乳首に対する愛撫を、
口を少し窄めて吸い上げるように変えてみた。
そして同時に、わざと唾液をたくさん乳首になすりつけるようにして、吸い上げた際に『ぢゅるるるる』と音が鳴るようにした。
唾液という潤滑液が増せば快感は普通増えるし、更に吸い上げる際に音を出すことによってより扇情的になると考えたからだ。





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