……僕がゆっくりと腰を後ろに引くと、それに合わせてまだ少し硬いペニスが、ズルリ……と引きずり出された。
まだ里香も僕も余韻が収まっていないので、それで二人とも思わず声を上げてしまった。
「っく……」
「ふああ……んっ………!」
甘い声を上げている里香は、表情から察するに、今は半分放心状態になってしまっているらしい。
セーラー服から細くしなやか伸びている四肢もだらりと投げ出して、無防備そのものだった。
(まぁ、あんなにされたら、無理もないか……ん?)
ふと、僕の目は、押し倒されたせいで乱れ放題になっている里香のスカートに向かった。
いや正確には、その奥で本来なら秘部を守っているはずの下着が、里香の愛液と僕の先走りでぐちょぐちょに汚されているのだ。
また、更にその奥にある、淫液に塗れた秘裂が、ズレた下着と肌の隙間から見え隠れしている部分にも、僕の視線は集中した。
(うあっ……! これをホントに俺がやったのか?)
今まで里香とする時は、どこでするにしても、出来るだけ服や下着を汚さないようにちゃんと脱いでしていたので、
このようなことはほとんど無かったのだ。
(着衣って、いいもんだなぁ……こう見ると、制服も凄いエロいし)
僕がそんな邪極まりないことを考えていると、先ほど狼藉を働いた僕の愚息が早くも息を吹き返してきた。
ムクッ、ムクッと、ほとんど勝手にそそり立ったのだ。
(よし、これならもう一回……!)
そう思った僕は、流石にさっきと同じようにしては少し芸が無いし、
これ以上里香のスカートにシワを付けるのも良くないと考えて、里香のスカートを脱がしてあげることにした。
(どう外すのかよくわからないけど、多分金具みたいなので止まってるハズ)
僕はそそくさと里香の腰に手をやり、スカートの留め具を探そうとしたのだが、
「ゆういちの……バカッ……!」
という、里香の恨みがましいような、切なげな声と共に、僕の手が少し強く掴まれたのだ。
もちろん、掴んだのは里香の手である。
「里香?」
僕が里香の行動にドキッとして、思わず反射的に行動を止めると、
彼女は今にも泣き出しそうな声で、僕をなじり始めた。
「さっき……あたし、何度もっ、やめてって言ったのに……!」
その次に里香に言われた言葉に、僕は睾丸の辺りがヒュンと冷たくなる感じがした。
「うぅっ……あんなに出されたら、妊娠しちゃうかもしれないでしょぉっ!」
……冷静に考えたら、里香があんなに膣で射精して欲しくないと僕に訴えかけたのは、
妊娠の危険性があったからに外ならないのだ。
――全く、どうしてそんなことに僕は気付かなかったのか?
(い……いや、何も確実に妊娠しちゃうって決まったわけじゃないし、一応里香に聞いてみなきゃわからないだろう!)
僕はなんとか冷静を取り繕って、少し下手に出つつ里香にこう聞き返した。
「あの‥‥里香さん?」
里香は僕を恨みがましく見ながらも、返事はしてくれた?
「……何よ?」
「もしかしていわゆるその……危険日だったとか……は、ないよな?」
僕が恐る恐るそう聞くと、彼女は過ぎたことを隠してもしょうがないという感じで、
「一応は、大丈夫な日であったけど……」
と、落ち着いた答えてくれた。
「あぁっ……!! よかったぁ〜…‥!」
里香の答えに一安心した僕は、思い切り安堵してしまう。
……何故なら、万が一今の僕が里香を妊娠させてしまったら、いくら半公式に付き合っている仲だからと言って、
取り返しの付かない事態が起こるのは想像に容易いからだ。
たとえば、せっかくの学校生活を楽しんでいる里香は、僕のせいで大きくなったお腹を抱えながら、高校を中退しなければならないだろう。
僕の場合はさしずめ、留年した上に、学校一の美人の恋人を妊娠させて一緒に中退し、しかも結婚したという、
何やら後輩達に伝説として語り継がれてしまいそうな経歴を持つことになるだろう。
それに、僕の頭でだって、今時流石に高卒という学歴が無ければ、働くのが難しいということくらいは理解出来る。
お腹の赤ちゃんが無事に産まれたとしても、問題は山積だろう。
……すると、僕がそんなことを考えていたのが表情に出ていたらしく、里香に読み取られてしまったらしい。
「もう……! 自分であんなにしておいてから、後先考えたら心配しだすなんて……裕一はやっぱりバカね」
もう呆れたという感じで、ベッドに横たわって呼吸を整えながら、里香は僕にキツイ言葉を浴びせる。
「だいたい、本当に危ない日だったらどうしたのよ!? 裕一みたいな甲斐性無しには、責任は取りきれないと思うわ」
しかし、その言葉の一つ一つには、僕への愛おしさが感じられるような気もした。
「ごめんな、里香。これからはちゃんと、お前の同意を得てからするようにするからさ……」
僕がそう素直に謝ると、里香は当然だという口調で僕をたしなめた。
「このバカ裕一! 今更何言ってるのよ!? ……それが普通でしょ?」
里香がかなり真剣に僕を叱るものだから、思わずさきほどまでの勢いを忘れて僕は萎縮してしまう。
「ご、ごめん……次からは絶対に気をつけるから……」
僕がただただ謝ると、今度は里香の態度に変化が生まれてきた。
「あたしだって……もしものことがあって、裕一と一緒にいられなくなるなんて、絶対に嫌だからね……?」
そう言う彼女の表情や仕草からは、抑えきれない僕への愛おしさをハッキリと感じた。
「里香……!」
自分たちの関係のことを、僕以上に真剣に考えてくれている里香のことが、
何だか急激に愛おしくなってきた僕は、里香の唇をそっと奪った。
「っ……んむっ、んむ……」
軽く舌を絡め合わせるだけのキスだったが、里香もしっかりと応じてくれて、
僕と里香は非常に精神的に近付けたと思う。
……事実上、僕と里香の仲直りは成功したのだ。
……少し長いキスが終わると、僕は臨戦態勢になっている愚息のことを不意に思い出した。
そして、先ほどの過ちを繰り返さないように、僕は里香にしっかりと問いかけることにする。
「……里香?」
堪えきれない熱情を帯びた僕の問いかけに、里香はただコクンと頷いた。
僕は心の中で里香に感謝をしながら、早速里香の乱れていたスカートと、ぐちょぐちょになっていたショーツを脱がした。
里香も同意の上でのことだったので、抵抗はされなかった。
それを簡単に畳んで、ベッドの隅っこに置く。
すると僕の目の前には、上半身だけにセーラー服を纏い、下半身は学校指定の靴下のみを身につけている里香がいた。
本来最も隠されるべき秘裂は、何にも隠されずに僕の目に露わにされていた。
(なるほど、こういうのもいいもんだなぁ……)
僕がその里香の姿に見とれていると、当の里香は意外なことを言い出した。
「えっと……今更迷ってるなら、もう意味無いと思うわよ?
……どうせ、もう一回出しちゃったんだから、何回出してもきっと同じじゃないかしら?」
少し恥ずかしがりながらも、何だか大胆なことを言っている里香に、僕は少し苦笑したくもなった。
「それもそうだな。よし、今度は里香もちゃんと気持ちよくしてやるからな」
僕がそう言いながら、里香にまた覆い被さろうとすると、彼女が不意に僕を呼び止めた。
「あっ、待って」
「んっ、どうした?」
深刻そうではないが、僕に何か言いたそうな里香である。
「裕一はその……今日はコンドームっていうの、持ってきてないの?」
「あー…‥」
「もし持ってきてたら、一応して欲しいの」
なるほど、そういことか。
一回射精してしまっているとはいえ、やはり避妊はしたいだろう。
また、僕は確かコンドームを持ってきていたハズでもある。
(確か、財布にちゃんと入れてたハズだけどなぁ……)
けれど、僕は里香の要求を飲まないことにした。
せっかくだから、ここまで来たらこのままの勢いというかムードでしたいというのもあったし、
もう一回出しちゃったんだから、何回出してもきっと同じと発言したのは、里香の方だったからだ。
「すまないけど、使う予定が無い日は、持ち歩かないんだ」
ちなみにこの言い訳は大嘘である。本当はいつでもどこでも里香と事に及ぶことが出来るように、
穴が開いていないことを確認した上で、しっかりと財布に入れて持ち歩いているのだ。
「ふ〜ん……それなら仕方ないわね」
「今度からは、いつでも持ち歩くようにするよ」
「あたしも、それが無難だと思うわ」
ともかく、里香には本当のことがバレずに済んだことにホッとした僕は、里香の白い太股をそっと撫でた。
「んっ……!」
この程度の愛撫で喘ぐ里香の反応を見るにつけ、このままいきなり挿入しても大丈夫だと感じた僕は、
早速里香の身体を貪ることにした。
「よし、2回目だからさっきと少し変えようか」
僕は独り言のようにそう言うと、
まずは、里香の左膝の少し上、普段ならスカートから太股が覗いている辺りを右手でしっかりと持った。
次に、自分の腰というか身体全体を、里香の腰や左足にグイッと寄せるようにする。
更には、僕の左手が、ベッドに平行になっている右足を掴んで固定する。
すると、里香は横向きに寝かされながら、股を大きく開くような格好になってしまった。
「こ、こんな格好……」
「ん、嫌なら普通のか、里香が好きなようにしても良いけど?」
里香は、自分が初めて取らされる体位に、多少戸惑いを覚えているようであった。
けれど、彼女は意地っ張りなところがあるので、
「ううん。このままで……裕一がしたいように、していいよ」
と言わざるを得なかった。
その不安げな彼女の表情や口調とは反対に、僕の目に晒された秘裂は淫らで鮮やかだった。
「あぁ、今の里香……凄くエロいから、俺もう我慢出来ないや」
僕はそう言うと、里香の身体を自分の方に手で引きつけながら、
逸る愚息を里香の粘膜にグチュッと押し当て、一気に挿入した。
「はあああんっう……!」
里香からの抵抗はもはや無く、体位も挿入が楽で、僕も非常にスムーズに気持ち良く里香と一つになれた。
ただただ里香の熱くしとどに濡れた媚肉が、絶妙な感じで僕に絡みついてくる。
「ハァッ……! んああっ! あっ……う!」
里香は、僕が彼女の身体を引き寄せて突き上げる動きをする度に、ハッキリと喘いだ。
下手をすれば、僕の満足の為だけの無理矢理な動きのようでもあったが、
里香はその激しい動きに音を上げることはなく、むしろ愉しんでいるようですらあった。
(俺と里香って、身体の相性も良いのかな……?)
僕はそんなことを考えなら、里香をもっと気持ちよくさせて、滅茶苦茶にしたいとも感じた。
(よし、それならここで)
僕は、左手で里香の右足を抑えることを止めて、代わりに彼女と僕の結合部を左手の指で触った。
生暖かい肉の棒が、それと同じくらいの温度の人の体内に入っているというのは、何だか触ってみると異様な感じがしたが、
そんなことを僕が感じる以上に、里香は慌て始めた。
「くっ……!! あっ、やらぁっ……そ、こは! ……っあ!? ……んひゃ……っ!!」
何故里香が慌てた後に、いきなり嬌声を上げたかというと、それは簡単。
「ううっ……!ゆういちぃ、そこやめてよおぉっ……!」
僕が彼女のクリトリスを左手で刺激したからだ。
「今まであんまり触ったことなかったけど、女の子って本当にここで良く感じるんだなぁ」
僕が他人事のようにそう言いながらも、無防備な状態の肉真珠を指でコロコロと転がすようにして刺激してやる。
何だか他に似ている物が無い感覚と、こんな小さなものを弄られただけで激しく感じる里香が面白くて、
僕はクリトリスへの愛撫を執拗に続けた。一方、ペニスを出し入れする動きは少し遅くした。
「ら、らめぇっ……!そこそんなに触られたら、あたしッ……!おかしくなっちゃ……」
「いいよ。別におかしくなっても。俺がスケベな里香を全部見ててあげるから……さ!」
語尾に合わせて里香を奥まで強く突き上げると、彼女の子宮口に亀頭がコツンとぶつかった。
そのせいで、快感のあまり里香の身体はビクンと跳ねて、呂律は回らなくなる。
「やだあっ……!あらひ、っあんぅ……!ひぃ………っ!!!」
里香の口から出た言葉は意味を文として意味を成さずに、熱く甘い吐息となって僕の顔に吹きかけられるだけだった。
「まったく、もう何言ってるのかもわかんないし」
「あっ、あ……!」
僕は里香を小馬鹿にしながらも、そろそろ自分にも限界が来つつあることを感じていた。
(ここで思い切って更にペースを上げて、里香と一緒にイッてみるか……?)
そう考えた僕は、里香のクリトリスを執拗に愛撫しながら、腰を振ってペニスを出し入れするペースを上げた。
すると案の定、里香もすぐに絶頂へ上り詰めてきた。
半ばケダモノのような声を上げながら、里香は僕へと懇願する。
「うああっ……!あらひ‥‥もうらめぇっ! このままじゃ、ひぬっ!ひんじゃう!おかひくなるのぉ……っ!」
里香の膣内も、もう限界だと言わんばかりに断続的に痙攣しながら、僕を道連れにするように締め付けた。
これ以上、もう躊躇うことはない。一気に頂まで、里香と一緒に達したい。
「俺もっ、もうすぐイキそうだからっ……!里香の中にたくさん出すぞ‥‥!?いいなぁっ……!?」
暴発寸前の下腹部に力を込めて激しく腰を振りながら、僕は里香の顔を見て言った。
里香はと言うと、双眸一杯に澄んだ涙を浮かべ、まさに今達するところだった。
「うっ、くん……!ゆういひ……!あらひもう、イクのッ、イク……!イクイクイクイクッ………!」
次の瞬間、里香は身体をガクガクと震わせながら、ついに達した。
「ふあああああああああん!!」
その時以降の事の様子が、どんなものであったか、僕は実はあまり覚えていない。
何故なら、狂ったように締め付けてくる里香の媚肉に耐えられずに、
ほとんど搾り取られるように激しく射精してしまい……そのあまりに快感に、視界が真っ白になったからだ。
もっとも、ドビュッ、ドビュッと、凄い勢いで里香の中に射精していたことだけは覚えていたけれど。
そして、そこで急に僕の意識は、心地よく混濁していった――。
戻る